2006年05月31日

ソフトパワーとしてのコメディ

最近、「ソフトパワー」という言葉を見聞きすることが多くなりました。
「ソフトパワー」とは、クリントン政権の国防次官補を勤めた
世界的に有名な国際政治学者、ジョセフ・S・ナイ教授が提唱しているキーワードです。
その意味するところは、
軍事力や経済力などの強制的な力=ハードパワーの行使によって
欲望を満たしたり望みをかなえる時代は過去のものとなりつつあり、
これからは、文化や価値観に基づく魅力=ソフトパワーによって
相手の行動に影響を与え、自らの目的を達成する時代だというのです。
実は、コメディ=笑いは、昔から人間社会で用いられてきた典型的なソフトパワーでした。
お金や武器などのハードパワーに縁のない庶民が圧政に「NO!」と言ったり、
ストレスのガス抜きをしたりするために、笑いの力は、積極的に活用されてきたのです。


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2006年05月30日

コメディ・サンプリングと政治家のモラル

モンティ・パイソンに関わっていて、
たまに強く感心するのは、コメディにおけるサンプリングの手法の妙です。
あらゆる表現の分野で、もはやオリジナルなものは存在しない、と言われはじめて
随分と年月が経っているわけですが。
人は相変わらず、人が作ったものに感情を動かされてしまいます。
そんな感動を呼ぶ創作物には、サンプリングの妙が潜んでいることが多いのです。
モンティ・パイソンを見ていると、
たまに、明らかに濃厚なレギュラー・キャラクター以外の、
飛び道具的なキャラクター(人物)が、ニュース映像や台詞中のワン・フレーズとして
登場することがあります。
最近、濃いな〜と思ったのは、ジョン・クリーズがアフレコをしたキチ○イじみた
キャラの抗議の手紙に登場するプロフューモ事件という言葉。


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2006年05月29日

あのチェチェンがついにやってくれた!

これは、コメディのヒントだ!
チェチェン共和国が政府主催のミスコン開催!
このジャンルのリアルなコメディについては、
近いうちに長めにまとめようと思います。

by 須田泰成  公式サイト


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マクドナルド労組結成のコメディノロジー

「組合なんて時代遅れだし、ダサ〜イ!」
バブルの頃の若者は、こんなことを言ったものだった。
組合活動なんてニッポンが貧しかった過去の遺物という認識が、
80年代から90年代の半ば頃までは強烈にあった。
しかし、90年代の半ばから、ニッポン社会が急激にアメリカ化してしまい。
一部の勝ち組以外の人々は、再び貧しくなってしまった。
それで、組合よ再び、というわけなのかどうなのか、厳密なところは置いといて、
日本マクドナルドに労働組合ができたというサプライズなニュースである。
といっても、もちろん、私の興味は、このニュースに潜むコメディにある。


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2006年05月28日

マンハッタンの北アイルランド紛争

『SEX AND THE CITY』第1シーズン・第3話のテーマは、
マンハッタンにおける独身女性と既婚女性の確執。
エピソードの最後を締めくくる主人公キャリー・ブラッドショーの言葉、

「独身女性と既婚女性の確執は、北アイルランド紛争に似ている。
 なぜなら、民族は同じなのに互いに敵意を抱く」

「喩える」というコメディのテクニックを用いた
シャープ&クールなフレーズですね。

by 須田泰成 公式サイト


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日本のTVをレーガン大統領に喩えてみる

ニッポンのTVは、重要なことを充分な時間を割いて伝えない。
前の個人情報保護法案の時は、
白装束の集団の映像を延々と映していたのが記憶に残っている。
現在は、教育基本法の改正や米軍再編問題、そして共謀罪の問題(微笑)など、
国民が皆で考えなければならない重要案件が、
お笑いタレントの恋愛や、カルガモ親子の行進や、
丸の内の美味しいチーズケーキなどの話題のおかげで、霞んでしまっている。
まったく大変に深刻な事態である。
ニッポンは、どんどん駄目な国になってしまうようだ。
が、しかし、そんな駄目なニッポンが、
コメディノロジー 的には、オイシイ、激ウマであったりする
それは、ニッポンのTVを人物に喩えてみると明らかになる。


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2006年05月27日

ドイツ人のバカ笑いとコメディ・ウイルス

『ドイツ人のバカ笑い〜ジョークでたどる現代史〜』(集英社新書)という本に
実に面白いことが書かれてあった。
この本は、第二次世界大戦が終了した
1945年から1999年までの半世紀余りにわたって
ドイツで語られたジョークを3人のジョークの達人たちが集めたもの。
当然、どのジョークも世相をビビッドに反映する歴史の生きた証拠である。
とはいえ、集められているジョーク自体は、
これまでに読んできたジョーク本と比べて特に新鮮ということもない。
しかし、本の中に相当ガツンとくるコメディノロジー的事実が書かれていた。
それは、
一九四七、八年頃、ベルリンの西側占領地域では新種のジョークが出まわりはじめた。
そして、そのジョークの内容は、
ナンセンスな味わいで、イギリスないしはアメリカに起源を持つものであったという。
それらは、
ホリデーで一時帰国した占領軍兵士が故国で流行っているのを仕入れて、
西ドイツに持ち込んだジョークの系統だったという。


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2006年05月26日

本当は恐ろしいサウスパーク(編集中)

昨日に続いて恐怖と笑いの関係について書きます。
あの世界的大ヒットとなったコメディー・アニメ「サウスパーク」にも、
濃厚な恐怖が仕掛けられています。
博報堂の『広告』誌上にて発表した文章に手を加えてみます。(編集中)


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2006年05月25日

ズラに見る恐怖と笑いのコメディノロジー

「笑いと恐怖は紙一重」とは、非常に本質を突いた表現だと思う。
『洗礼』や『漂流教室』のようなホラー漫画の第一人者でありながら、
『まことちゃん』のような超一流のギャグ漫画も書いてしまう楳図かずおも、
「笑いと恐怖は実は似ている。
 いや、恐怖から見れば、笑いは恐怖の一ジャンルといってもいいかもしれない」
 (『恐怖への招待』河出書房新社)と言っているほどなのだ。
笑いと恐怖。その似て非なるものを分ける一枚の紙は、一体どんなものなのか?


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2006年05月24日

新しい帝国とコメディノロジー

コメディが料理と似ている点は、
共に「帝国の申し子である」こと。
かつて帝国が栄華を誇った国や地域ほど、
より洗練された料理の体系が培われているように、
洗練されたコメディも、また、
帝国の存在と不可分な部分が少なからずあるように思われる。


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2006年05月23日

コメディ・フィルター google news

コメディノロジーの基本のひとつに「アングル」がある。
下のアングルから見上げると威圧感のある政治家も、
上のアングルから見下ろすと頭頂部の禿げた冴えないオヤジだったりするように、
アングルを変えると、世界の見え方は変わる。
1つの物事や現象を眺めるアングルは、限りなく多様なのである。


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2006年05月22日

2006.5.22 渡辺淳一作品を練習台にしてみる

コメディロジーを本当に身につけようと思ったら、
日頃の鍛錬がヒジョーに大切である。
たとえば、朝食の時、コーヒーを飲みながら、新聞を開いたりすると思うが、
勝負は、その瞬間から始まっている。
たとえば、今朝の新聞には、渡辺淳一の最新刊の広告が大々的に載っていた。
そのタイトルが愛の流刑地
まずは、このタイトルを第二次大戦後のベルリンのように分割してみる。
①愛
②の
③流刑地
ベルリンは4分割だったが、愛の流刑地は3分割で済んだ。

そして、


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2006年05月21日

技術ーモラル=パイソン的コメディ

もうすぐ1歳9ヶ月になる娘に知恵がついてきた。
歯を磨くということを覚え(嫌がりながらだが)、
口を水で「グチュグチュしてペッ」することも覚えてきた。
が、同時に、時として、
あらゆる液体を「グチュグチュしてペッ」される
恐怖に我が家はさいなまれることになった。
みそ汁、ジュース、ヨーグルト、卵豆腐‥‥‥。
液体だけでなく半個体のやわらかいものまでが、
「グチュグチュしてペッ」のターゲットなのである。
娘の顔が「グチュグチュ」モードになると、
すぐに察知して「それはグチュグチュとちゃうよ」と、
言わないと大変なことになる。
あと、オシメを独りで脱げるようになってきた。
オシッコした後で、自分で脱いでオシメを振り回しながら
「はい」してくれると、思わずアタマをなでたくなる。
が、ウンチをした後、自分で脱いでオシメを振り回しながら
「はい」してくれると、
我が家は、古戦場の上に建てられた一軒家のお盆の深夜の丑三つ時のように、
恐ろしい空気に包まれる。
が、当の本人は、100%誉めてもらえると信じて疑わない、
得意満面の表情。
少しでも鼻にピンときたら、すぐに娘を見なければならない。
が、すでにズボンに手がかかっていることが多い。
ニコニコ笑いながらオシメをズラすその手に、
間一髪のところでストップをかける。
問題の根本は、「モラルが追いつかない技術の進歩or乱用は恐ろしい」ということだ。

しかし、
この「モラルが追いつかない技術の進歩or乱用は恐ろしい」という真実は、
実は、たんなる幼児の話ではなく、われわれ大人の社会をも串刺しにする
ブラックなコメディの話にも通じる。


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2006年05月20日

コメディノロジーとともにバーボンを!

コメディノロジーの基本に「観察」と「分析」がある。
どんなものを見たり触ったり味わったりしても、
その感覚を鵜呑みにしているようでは、コメディの醍醐味を味わえない。
まずは、対象となるものを観察してみる。
表面に浮かんだ手がかりを眺めるところから、
さらに深く突っ込んで、その背景・歴史・組成構造を解き明かす=分析してみる。
そして、その対象と世界との様々な関わりを想像してみる。

唐突ですが、例えば、バーボンという酒。
コメディの極意が、もてなしのベースとしてあるコメディ・バーでは、
こんな会話が湧き起こるかもしれません。


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2006年05月19日

2006.5.19 新司法試験のコメディノロジー

コメディノロジーの基本の1つに、
「アングル」理論があります。
「アングル」とは、或る対象を眺める時の視線の角度のこと。
正面から眺めるとマジメなものでも、アングルを変えて眺めれば、
まったく異なるユーモラスなものに見えることがある。
これが、世界をコメディとして眺めるコメディノロジーの「アングル」理論なのです。

今日、取り上げる話題は、新しくなった司法試験のニュース


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2006年05月18日

2006.5.18 ジョン・レノンとコンドーム伯爵

すこし前に世界的な話題となったアメリカの有料TVでのジョン・レノン降霊ショー
その是非に関する様々な論争が盛り上がったが、
コメディノロジー研究室では、純粋に不謹慎に、このニュースのコメディ化を考えます。
使用するテクニックは、「置き換え」。
つまり、TV降霊ショーのジョン・レノンを誰かと「置き換える」ことで笑いを生むわけです。

今日は、昨日の当ブログで紹介したコンドーム伯爵に置き換えてみます。


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2006年05月17日

2006.5.17 コンドーム伯爵の憂鬱

マイミクのTさんのコラムに「固有名詞」のことが書かれていた。
オモシロイ観察だと思ったのは、
普通名詞である「絆創膏」だが、実際に世の中を流通しているのは、
「バンドエイド」や「サビオ」などの商品名=固有名詞であることに関するユーモア感。

絆創膏の歴史を軽くまとめると、
ドイツやアメリカなど、欧米で実用化・普及した絆創膏に
(英語では、adhesive plaster / sticking plaster)
絆創膏という和訳が与えられたのは、1920年代。
絆創膏は、絆創膏という普通名詞として、まずは日本国内に定着したのです。

しかし、絆創膏の名称に異変が起きたのは、1960年。
熊本のリバテープ製薬株式会社が「リバテープ」という商品名の
日本初の救急絆創膏を開発したのでした。
それで、九州南部から沖縄にかけては、年配の方々を中心に
指から血を流しながら「ちょっとリバテープとってくれんね?」という人が、
少なからず存在するらしいのです。
絆創膏=リバテープ文化圏ですね。

同じように、北海道や東北での絆創膏の勝ち組は、
ライオン株式会社の「サビオ」だったそうです。
指から血を流しながら「サビオ!早くサビオ!」というわけですね。
絆創膏=サビオ文化圏です。


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2006年05月16日

2006.5.16 プノンペンの儀式を首相官邸へ

一見マジメなニュースにもコメディを感じ取る。
それが、コメディノロジーの方法であり、楽しみでもあります。

今日のニュースは、

カンボジアの首都プノンペンで行われた今年の収穫を占う伝統的な儀式。
占いの方法は、王宮で飼育されている牛が、米や豆をどのように食べるかによって、
今年の収穫を占うというもの。
今年は豊作だが、降雨量は少ないとの予想が出ており、
農家は政府に対し、より多くのかんがい設備や用水路の建設を要求している、そうです。
ニュース・ソースは、こちら

あるニュースをコメディとして楽しむには、
まず、そのニュースの本質を読み取り、一行に単純化し、「方程式化」します。
上記のニュースをワンフレーズに単純化すると、
「牛が国家の重要事項を占う」です。
すると、こんな方程式が現れます。
 ・ 「A」 が「 B」 の「重要事項C」 を占う。


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2006年05月15日

2006.5.15 共謀罪のcomedynology

「現実=コメディ」というコメディノロジーが提唱する21世紀の現実が、
どんどんリアルさを増しているように思います。
なかでも、共謀罪という法律が成立すると、現実が、もっとパイソン化すると考えられますね。
これもオモシロかったですJ-WAVE 共謀罪対談(微笑)。
共謀罪関連コント、近日中に発表しますね。

by 須田泰成 公式サイト


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2006年05月14日

2006.5.14 就職性差別訴訟のcomedynology

就職性差別に関するニュースが話題になっている。
人材派遣会社の事務職の求人に応募した大阪府内の専門学校生の男性が、
男性であることを理由に採用を断られたとして、大手派遣会社5社を提訴していたという。
訴えられた会社の多くが、請求を認め、和解に応じているという。
訴えた男性の人となりや、各社の求人担当の対応が実際にどうだったのか?などの
この出来事にまつわるディティールやニュアンスは、ネット・ニュースではわからない。

が、このニュースには、コメディノロジー的に見るべきところが多い。
まず、一目瞭然なのが、⑤逆転 というテクニックを読み取れる点だろう。


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2006年05月13日

2006.5.13 小泉発言に見るcomedynology

わかりやすいワンセンテンスのコメントを特徴とする小泉首相のコトバは、
コメディノロジーの教科書の例文といっても良いくらいコメディ的である。
この人のコトバは、実は、かなりの計算に裏付けられたもので、
カジュアルそうに見えていても、しっかりコトバが届くべき先のことを考え抜いているように思える。
小泉首相のコトバの届くべき対象。
それは、TVを中心としたマスメディアを疑わない人々、
ワイドショーなどを喜んで見るいわゆる一般大衆、
つまりは、日本全国に遍在する「コイズミ劇場のファン層」のことなのだ。
だから小泉首相のコトバは、目の前にいる人に語られているようなフリをしながら、
実は、TVの向こうのファンに向かって投げかけられている。
小泉首相のコトバは、わかりやすいにも関わらず、
よく考えると、釈然としない妙な感じを秘めていることが多いが、
その理由は、上述した二重性にあると見る。
そして、この二重性が、同時に笑いを生む仕掛けにもなっている。

この二重性は、
大衆に支持されてナンボの劇場型政治を行う政治家の帝王学である。
目の前にいる人物に気を取られて、真のお客であるTVの観客を忘れているようでは、
いくら良い人でも政治はできないというのが真実なのだろう。

が、そんなことは置いておいて、コメディノロジー である。

本日の午前中、小泉首相が、また名言を吐いた。
実践倫理宏正会の創立60周年記念式典であいさつした際、
来賓の安倍晋三官房長官、麻生太郎外相、谷垣禎一財務相のポスト小泉候補3人を前に


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2006年05月12日

2006.5.12  夢の中の小さな椎名誠

今朝見た夢は、非常に強烈だった。
目が覚めてもなお、夢の中の人の声や部屋の温度などの生な感覚が、
あたかも現実に体験してきたかのようなリアルさで、持続していた。

わたしは何故か浅草にいた。
商店街にある木造二階屋の店舗兼住宅の
上階の住居部分に招き入れられて、ある人物と話をしていた。
その人物が、何故か椎名誠だったのである。


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2006年05月11日

2006.5.11 献血敬遠と戦争の「ミスマッチ」

『モンティ・パイソンズ・フライング・サーカス』の第1シリーズ第8話に
「1969年いまどきの軍人」というスケッチがある。

英国陸軍のオフィスで、厳格そうな大佐(グレアム・チャップマン)が執務していると、
ワトキンスという若い軍人(エリック・アイドル)がやってきた。
そして、入隊してたった一日しか経たないのに、もう辞めたいという。
その理由は、
「戦争が起きたら行かなきゃならないでしょ? 怪我をするかも知れないし」という。
「なら、どうして入隊したんだ?」と、呆れた顔で問いかける大佐に向かって、
「水上スキーと旅がしたくて‥‥‥」という返答。
さらには「人を殺すのが嫌なんです!」とも。
「平和主義者なのか?」と尋ねられると、
「いいえ、おくびょうなんです!」と胸を張った。

このスケッチに用いられているテクニックは、
昨日も取り上げた「ミスマッチ」です。
ある特徴的なシチュエーションに、それは絶対に水と油という発想や物事を持ち込むと、
コメディができるというわけですね。
①シチュエーション × ②似つかわしくないアイディアやモノ=コメディ 

実は、その手のミスマッチなコメディは、毎日のようにニュースとして登場します。


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2006年05月10日

2006.5.10 英国の絞首刑台の「ミスマッチ」

昨日のロンドン発・時事ニュースにコメディのお手本があった。

そのニュースとは、
‥‥‥‥死刑が廃止されている英国で、
            およそ10年間にわたって絞首刑用の台が製造され、
            アフリカ諸国へ輸出されていた、というもの‥‥‥‥

comedynology の「ミスマッチ」というテクニックの教科書通りです。
「ミスマッチ」が笑いを誘うコメディの構造の中で、最もインパクトがあるのが、
この手の「言ってること と やってることが まったく違う」というものなんですね。

「死刑を廃止している」くせに、「絞首台を製造・輸出」していた。

これは、方程式にしてみると、

「×××××」しているくせに、「×××××」していた。

前の「×××××」 と 後ろの「×××××」に それぞれミスマッチな事例を入れると、
もうキューピー3分間クッキングもビックリな簡単&便利なコメディのできあがりです。

グリーンベレーのくせに、 カラオケでイマジンを歌う  のような。

紺屋の白袴、医者の不養生 といった昔ながらの日本語の表現も、
現実のミスマッチを題材にしたユーモア溢れるフレーズだと思います。

by コメディライター須田泰成 公式サイト


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2006年05月09日

2006.5.9 「逆転」テクと高騰する割ばし

comedynology の基本テクニックの一つに「逆転」があります。
物事の価値や評価や役割が「逆転」したところに笑いを見いだす、
もしくは、物事の価値や評価や役割を「逆転」させて笑いを生むテクニックです。

今日のニュースに、「中国の割ばし生産制限と価格高騰の可能性」

というものがありました。

このニュースを「逆転」テクを念頭に置いて眺めてみると、
「これまで安価だったものが高価になる」
「これまで使い捨てられていたものが貴重になる」
このような価値の「逆転現象」を見ることができます。


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2006年05月08日

2006.5.8 ニュースに潜む「ミスマッチ」

こんにちは、コメディライターの須田泰成です。

本日は、コメディノロジーの基本技術のひとつ「ミスマッチ」がテーマです。

まずは、わかりやすい事例を取り上げましょう。

【事件・その1】
8日午前2時40分ごろ、群馬県渋川市のラーメン・チェーン店で、
店を閉めて外に出た男性従業員が、40〜50代くらいの男に「金を出せ」と脅された。
「金はない」と答えると、ハンマーのような鈍器で後頭部や脇腹を殴られ、
持っていたノート2冊を奪われた。
従業員は頭部打撲やろっ骨骨折などの重傷。
警察は強盗傷害事件として男の行方を追っている。

※ニュースソースは、こちらです。


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2006年05月05日

コメディノロジーの基礎理論(追っかけ理論)

コメディノロジー において、テクニック以前に学ばねばならないのが、
コメディノロジーの基礎理論です。
世界に存在するあらゆるモノが原子という最小単位から成り立っているように、
あらゆるコメディには、等しく共通する成り立ちの基本構造があるのです。
コメディノロジーにおけるコメディの基本構造の第一理論は「コメディ=追っかけ」です。


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2006年05月04日

コメディノロジーの基本テクニック

Category「comedynology とは?」の「comedynology について」に述べましたが、
コメディノロジーは、以下のような具体的なテクニックの集合体です。
①ミス・マッチ
②誇張
③驚き=サプライズ
④置き換え
⑤逆転
⑥真実
⑦コトバ遊び
⑧クローズアップ(空間の距離変化)
⑨タイムトラベル(時間の距離変化)
⑩離縁(関係性の距離変化)
これから、それぞれのテクニックを用いて現実を眺める練習をしながら、
それぞれの技法としての特性や、その効果についても解説します。
もちろん、笑いながら、ですよ。
by コメディライター須田泰成 公式サイト


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2006年05月03日

comedynology について

こんにちわ、コメディライターの須田泰成です。

本日は、comedynology blog 第一回。
まずは、 comedynology とは一体なんぞや?  という基本を ご説明いたします。
カタカナで書くと、コメディノロジー。
コメディのような‥‥‥テクノロジーのような‥‥‥。
まあ、もうバレバレだと思いますが、
コメディ(comedy)+テクノロジー(techno〈=技術〉logy〈=学〉)ってことで、
comedy-technology を中途半端に短くした comedynology で、
「コメディの技術学」を意味しています。


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須田泰成/コメディノロジー研究室・代表+コメディ・ライター&プロデューサー。

現代を生きるには、現実をコメディとして認識する能力が欠かせないという信念から、 コメディノロジー=comedynology を発想+その体系化をライフワークとする活動開始。 並行して、コメディ製作会社(有)大日本生ゲノムを率い、各種コンテンツ製作、 コメディ・スクール&バー経営などに励む。 CGギャグ番組『Yellow Subliminal』が、「モンティ・パイソン」や「Mr.BEAN」を 有名にしたスイスのコンペROSE D'OR の2005 Social Awareness Award にノミネート。 著書に『モンティ・パイソン大全』(洋泉社)など。コメディ脚本・映像など多数。詳しくは、大日本生ゲノム公式ホームページ須田泰成・公式サイトにて公開中。コメディとコミュニティをテーマにしたネット放送経堂にも後先よく考えずに着手。