2006年05月14日
2006.5.14 就職性差別訴訟のcomedynology
就職性差別に関するニュースが話題になっている。
人材派遣会社の事務職の求人に応募した大阪府内の専門学校生の男性が、
男性であることを理由に採用を断られたとして、大手派遣会社5社を提訴していたという。
訴えられた会社の多くが、請求を認め、和解に応じているという。
訴えた男性の人となりや、各社の求人担当の対応が実際にどうだったのか?などの
この出来事にまつわるディティールやニュアンスは、ネット・ニュースではわからない。
が、このニュースには、コメディノロジー的に見るべきところが多い。
まず、一目瞭然なのが、⑤逆転 というテクニックを読み取れる点だろう。
従来、就職差別訴訟というものは、女性が男性社会を相手取って起こすものだった。
が、このケースでは、それが逆になっている。
これまで女性が弱者だったシチュエーションにおいて、男性が弱者の立場におかれているわけだ。
ここから方程式を抽出すると、
たとえば、
○「本来は女性が弱者であるシチュエーションに男性を放り込む」となる。
そして、
本来は女性が弱者であるシチュエーション を連想によって、いろいろ並べてみると、
・家父長制の価値観が残存する家庭における主婦
・体育会系のコミュニティーにおけるマネージャー
・旧弊な企業におけるエレベーターガール、秘書、受付
などなどが連想されてくる。
たとえば、旧弊な企業の例を前述の方程式にあてはめてみると、
「柔和なスマイルと臨機応変な応対が要求される大企業の受付に配属された男子」という設定。
その企業と職場環境が旧弊であればあるほど、シャープなコメディになる。
ロンドンやニューヨークに行けば、オッサンのレセプショニストは、普通にいたりする。
だから、このコメディは、
上手く作れば、男性優位で物事が進んできたニッポンの近代の滑稽さがにじみ出る
秀逸な日本人論コメディになる可能性もある。
コメディの実例は、のちほど書きますね。
By Yasunari Suda:2006年05月14日 13:26
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