2006年05月09日

2006.5.9 「逆転」テクと高騰する割ばし

comedynology の基本テクニックの一つに「逆転」があります。
物事の価値や評価や役割が「逆転」したところに笑いを見いだす、
もしくは、物事の価値や評価や役割を「逆転」させて笑いを生むテクニックです。

今日のニュースに、「中国の割ばし生産制限と価格高騰の可能性」

というものがありました。

このニュースを「逆転」テクを念頭に置いて眺めてみると、
「これまで安価だったものが高価になる」
「これまで使い捨てられていたものが貴重になる」
このような価値の「逆転現象」を見ることができます。




「割ばし」が「高級」なシチュエーションに落とし込まれた世界を想像してみましょう。
・ヒルズ族のステイタスシンボルが割ばしになってきたりして。
・割ばしを割る時は「パチ〜ン!」と辺り一面に鳴り響くように割る。
 それが、アーバンリッチ(古っ!)のたしなみになったりして。
・使い古された割ばしは、もちろん中古市場に出まわり、それなりの値をつけたりして。
・佐藤可士和が「おてもと」のデザインを手がけたりして。
・裏千家の流れを汲む「割道」が興ったりして。
・割ばし目当ての強盗が多発したりして。

役割の「逆転」を設定に持ち込んだコメディは、少なくありません。
たとえば、
ダスティン・ホフマンの映画『トッツィー』は、
男性が女性になりきるストーリー。

トム・ハンクスの映画『ビッグ』は、
子供が大人の外見を手に入れてしまうストーリー。

comedynology の基本テクニックの一つ「逆転」 は、
実は、かなり奥深く、背後に広大なバカの宇宙が広がるテクニックです。
今日は、この辺りにしておきますが、機会がある度に、濃〜い事例を挙げていこうと思います。

by コメディライター須田泰成 公式サイト

By Yasunari Suda:2006年05月09日 15:57

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コメント

久しぶりに「お熱いのがお好き」を観ました。
古今東西、女装、男装はコメディの王道なんですね。

次回のスクールも楽しみにしております。

投稿者 Kim:2006年05月10日 00:36

役割を逆転させる。
それだけで、もうコメディの始まりですね。
メル・ブルックスに億万長者が期間限定で
一文無しのホームレスになるコメディ映画がありましたね。

投稿者 須田:2006年05月10日 00:47




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須田泰成/コメディノロジー研究室・代表+コメディ・ライター&プロデューサー。

現代を生きるには、現実をコメディとして認識する能力が欠かせないという信念から、 コメディノロジー=comedynology を発想+その体系化をライフワークとする活動開始。 並行して、コメディ製作会社(有)大日本生ゲノムを率い、各種コンテンツ製作、 コメディ・スクール&バー経営などに励む。 CGギャグ番組『Yellow Subliminal』が、「モンティ・パイソン」や「Mr.BEAN」を 有名にしたスイスのコンペROSE D'OR の2005 Social Awareness Award にノミネート。 著書に『モンティ・パイソン大全』(洋泉社)など。コメディ脚本・映像など多数。詳しくは、大日本生ゲノム公式ホームページ須田泰成・公式サイトにて公開中。コメディとコミュニティをテーマにしたネット放送経堂にも後先よく考えずに着手。