2006年05月03日

comedynology について

こんにちわ、コメディライターの須田泰成です。

本日は、comedynology blog 第一回。
まずは、 comedynology とは一体なんぞや?  という基本を ご説明いたします。
カタカナで書くと、コメディノロジー。
コメディのような‥‥‥テクノロジーのような‥‥‥。
まあ、もうバレバレだと思いますが、
コメディ(comedy)+テクノロジー(techno〈=技術〉logy〈=学〉)ってことで、
comedy-technology を中途半端に短くした comedynology で、
「コメディの技術学」を意味しています。




comedynology というコトバが私の頭に降りて来たのは、
2006年3月の中旬、
『モンティ・パイソン研究入門』(白夜書房)という本の解説を書いている時のことでした。

comedynology というのは、どういう技術学なのかというと、
この世の中の現実をイコール、コメディとして見る技術のことです。
モンティ・パイソン好きのぼくが言うのもなんですが、
21世紀に突入して、9.11の同時多発テロとかイラク戦争とか
狂牛病問題とか耐震偽装問題とか
色々な奇想天外な事件や事故が雨後のタケノコのように発生していく様を眺めるうちに、
もはや現実の方がコメディ的で、しかも、それらがリアルであるだけに、
作り物のコメディ を凌駕してしまっているのではないかと思いはじめたのです。
しかし、ここで問題となるのは、
現実をコメディとして認識することは、誰にが簡単にできることではないという点でした。
『博士の異常な愛情』のキューブリック監督もフリチンで土下座しそうなほど
おバカな要素に満ち満ちた21世紀の現実は、
よっぽどコメディのセンスと「現実=コメディ=バカ」という事実を受け入れ可能な
強靭な精神力(あるいは鈍いか)を兼ね備えた人物でないと、笑えなかったりします。

21世紀の現実は、実は、笑いのミネラルたっぷりの美味しい天然水なのです。
しかし、そのまま飲むと、ほとんどの人が、お腹を壊してしまうリスクのある水なのです。

コメディノロジー=comedynology という技術学=テクノロジーは、
笑えるけどリスクのある天然水を濾過して、より多くの人々が美味しく笑えるように、
含有物の取捨選択や加工など、フィルターの働きを行うための技術の集大成を目指すものです。
つまり、現実の世界をコメディとして認識するためのフィルター・テクノロジーが、
コメディノロジー=comedynology なのです。

コメディノロジーは、以下のような具体的なテクニックの集合体です。

①ミス・マッチ
②誇張
③驚き=サプライズ
④置き換え
⑤逆転
⑥真実
⑦コトバ遊び
⑧クローズアップ(空間の距離変化)
⑨タイムトラベル(時間の距離変化)
⑩離縁(関係性の距離変化)

これらのテクニックの体系を脳味噌の中にインストゥールすれば、
TV/ラジオ番組や新聞記事や日常の風景や出来事など、
あらゆることが、コメディに見えてきます。

これまで、コメディは、発信者が受け手に向けて一方的に流す、
コンテンツとしてのソフトウェアでしたが、
コメディノロジーは、世界をコメディとして受け取ってポジティブに生きるための、
プログラムとしてのソフトウェアなのです。

この コメディノロジー研究所 では、
前述した「コメディノロジー=comedynology」 の研究を行い、
その成果を有効活用して、世界にもっと良い笑いを蔓延させることを目指します。
by コメディライター須田泰成 公式サイト

By Yasunari Suda:2006年05月03日 01:33

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須田泰成/コメディノロジー研究室・代表+コメディ・ライター&プロデューサー。

現代を生きるには、現実をコメディとして認識する能力が欠かせないという信念から、 コメディノロジー=comedynology を発想+その体系化をライフワークとする活動開始。 並行して、コメディ製作会社(有)大日本生ゲノムを率い、各種コンテンツ製作、 コメディ・スクール&バー経営などに励む。 CGギャグ番組『Yellow Subliminal』が、「モンティ・パイソン」や「Mr.BEAN」を 有名にしたスイスのコンペROSE D'OR の2005 Social Awareness Award にノミネート。 著書に『モンティ・パイソン大全』(洋泉社)など。コメディ脚本・映像など多数。詳しくは、大日本生ゲノム公式ホームページ須田泰成・公式サイトにて公開中。コメディとコミュニティをテーマにしたネット放送経堂にも後先よく考えずに着手。