2006年05月29日
マクドナルド労組結成のコメディノロジー
「組合なんて時代遅れだし、ダサ〜イ!」
バブルの頃の若者は、こんなことを言ったものだった。
組合活動なんてニッポンが貧しかった過去の遺物という認識が、
80年代から90年代の半ば頃までは強烈にあった。
しかし、90年代の半ばから、ニッポン社会が急激にアメリカ化してしまい。
一部の勝ち組以外の人々は、再び貧しくなってしまった。
それで、組合よ再び、というわけなのかどうなのか、厳密なところは置いといて、
日本マクドナルドに労働組合ができたというサプライズなニュースである。
といっても、もちろん、私の興味は、このニュースに潜むコメディにある。
ニュースを読む限りでは、マクドナルドの店長は激務だったらしい。
売上げ至上主義の「安売り」や「24時間化」など、様々な経営方針に従っていると、
年間2000時間を超える時間外労働もザラだったらしい。
他にも、現場には色んなしわ寄せがきていたらしく、
店長をはじめとした約200人が参加する
「日本マクドナルドユニオン」結成となったようだ。
( ニュースは、こちら → 日本マクドナルドに労組初結成 )
このニュースに宿るコメディは、「意外性=サプライズ」である。
いまや既成事実になってしまった訳だが、
「マクドナルド」と「労働組合」という言葉ほど、
「まさか!」感のある組み合わせはなかった。
「日本マクドナルドユニオン」という名称には、
そういうわけで、コメディの香りがするのである。
この「意外性」の遺伝子を、いろんな組織に注入してみよう。
「サザンオールスターズ」×「労働組合」=「サザンオールスターズ・ユニオン」
「アメリカ海兵隊特殊部隊」×「労働組合」=「グリーンベレー・ユニオン」
「日本棋院」×「労働組合」=「棋士ユニオン」
「競走馬」×「労働組合」=「競走馬ユニオン」
「恐山のイタコ」×「労働組合」=「イタコ・ユニオン」
「指定暴力団」×「労働組合」=「暴力団ユニオン」
まあ、 社会がアメリカ化するということは、
実は、労働組合もアメリカ化するということである。
ハリウッドやメジャー・リーグなどの組合のストの話を聞いて、
信じられない感じになっていたのも、今は昔。
これからは、日本にも、従来には考えられなかった業種や組織で、
労働組合が力を発揮することが増えてくるように想像できる。
ということは、前述したようなギャグ感のある「××ユニオン」を超える、
たまらないユニオンの名前が世間を賑わすことも遠からずあるに違いない。
今日のところは、この辺で。
それにしても、「日本マクドナルドユニオン」のストライキは、
まずは、「0円のスマイル」をストで「スマイル0」にする
「スマイル・スト」は、どうだろうか?
「お飲物は何になさいますか? ポテトはお付けになられますか?」という台詞を
スマイルなしの真顔で言う。しかも、客の目をしっかり見据えて。
これはこれで、高度なコメディの断片にもなる。
日本マクドナルドは、創業者の藤田田氏の人生が圧倒的にコメディである。
彼の人生とコメディの関係についても、そのうちに。
まずは、参考書籍です。→ 「藤田田の頭の中」 )
by 須田泰成 公式サイト
By Yasunari Suda:2006年05月29日 21:29
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